『その1 絵の感想をどう伝えるか?』
「1~2歳で初めて描かれる子どもの描画表現は、手首や腕の動きの発達と連動し、点や弧状の線として現れます。
もちろん、この時期に子どもが自主的に描くのではなく、保育者や保護者が子どもにペンを持たせ、時には一緒に持ちながら言葉がけなどすることで描かれます。
描かれたものは、一見すると何だか乱雑なものにみえますが、それは、その時々の子どもの心身の発達から発生したかけがえのない表現なのです。
その線は、やがて肘や肩などの成長と連動し、線から「ぐるぐるまる」の表現に変化していきます。
例えば、ぐるぐるぐるぐると描いた絵が「バスに乗ってる」という表現だったり、ぐるぐる・ぐるぐると書いたのは「コマがまわっている」といったイメージを表しているものだったりします。
描きながら動きなどのイメージを重ね、身体を使って描くということの楽しさを体験していきます。
このようなときには、大人は「わぁ、線が描けたね。きれいな赤色だね。おもしろいねぇ。もっと描いてみる?」などという言葉をかけてみてください。
言葉をかけられながら、子どもは描くということの面白さや気持ちよさなどを少しずつ体感し学習していきます。
(竹井 史)
0歳児が描いた絵。点や孤城の線で描かれている。
ぐるぐるまるで表現された絵。1歳児の絵。
Vol.1 子どもが描く絵のおはなし
その2 子どもの絵には思いや願いが詰まっている
へ続く